睡眠と脳活性 2010.7月号
蒸し暑い日が続きますね。いかがお過ごしでしょうか?
私は先日、北丹沢12時間耐久レースという山岳約44kmのレースに出てきました。30℃を超す猛暑の中、スタッフとボランティアの方々の運営が素晴らしく感動しました。その日は10時間以上寝てしまいました。お陰で翌日は気分爽快でした。
さて、今活躍している石川遼、イチロー、白鳳の共通点は、「睡眠を十分とること」です。遼君はツアー中、10時間寝ると体調がいいみたいです。寝入ってから数十分で出現する深い睡眠「徐波睡眠」が運動記憶の定着に重要であるというデータがあります。運動記憶を司る神経細胞が「再活性化」されます。勉強の記憶時のように、ボーッとしてしまうと逆効果ですが、スポーツに関していえば、8〜10時間程度が良いとされています。視力や判断力でも脳の前頭葉が睡眠不足でダメージを被ります。
眠れないと「うつ病」やネガティブな思考になります。
昼寝は15〜30分程度がいいとされます。夜寝る前は軽くストレッチをしたり、ぬるめの風呂に入ったり、温かい牛乳を飲むなどし、眠リやすくして快眠を心懸けてみてはいかがでしょうか?
☆低体温・免疫療法☆
免疫力、自然治癒力を高め、正常な状態に戻すことのできる体をつくります。
平熱が36℃前後の方、慢性痛が治らない方、お勧めです。
熱中症 2010.6月号
気候の変化が激しいですね。体調を崩されてはいませんでしょうか?
私個人としては月に200〜300km走りますが、300kmを超えると疲れと寝不足で体調を崩します。それではいけませんね(笑)
さて、5月〜6月と9月は「体調を整える」時期です。夏の暑さの前後で油断もでてしまう時期でもあります。とりわけ注意したいのが熱中症です。
熱中症には熱射症、熱疲労、熱けいれんがあります。熱中症は実は高齢者に多く発生しています。高齢者は頻尿を嫌い、水分を控える傾向にあるため、水分補給が充分ではないケースが多く、脱水がすすみ最悪の場合には死に至ります。
また、熱けいれんはサッカーに多いです。試合中は水しかとれないため、塩分とナトリウムが不足してしまうのです。汗は体重の3%を超えると一旦止まります。そこから体はパフォーマンスの低下によって水分が減るのを防ごうとします。ですので、汗で失う水分量は常に体重の1.2%〜2%くらいにとどめるべきではないかと言われます。
対策としては、朝から水分補給をすること。水分をとって尿意をもよおして、薄い色なら大丈夫です。また、試合の1時間前から500mlを摂るようにしましょう。
これで水分補給は大丈夫ですね!
コラム
筋膜性の痛み 2010.5月号
GWが終わりました。いかがお過ごしでしょうか?
私は仕事続きで、アドベンチャーレースに参加してきます。きっと筋肉痛だらけですね(笑)
さて、今回は「筋筋膜性疼(とう)痛のお話をします。
筋膜の柔らかさが失われると、痛みが出たり、循環が悪くなったり、代謝が低下したり、神経症状が起きます。なぜなら、神経、血管、リンパ管の通り道だからです。
例えば、横隔膜や胸部がかたくなると呼吸器系、腹部がかたくなると消化器の機能低下を引き起こします。そうするとホメオスタシス(恒常性保持機能)の調整を難しくし、痛みや不調の原因になります。
筋肉の過疲労は、運動神経終末からアセチルコリンの多量分泌をおこし、筋小胞体からのカルシウムイオンの大量の持続的な脱分極の原因になります。
筋肉は代謝上昇のためのエネルギーを必要としますが、筋収縮のため血流は低下し、酸素不足となり、ATP、ADP、CPといったエネルギー源が欠乏し、エネルギー危機に陥り、過敏性物質(内因性発痛物質)が筋細胞外に放出されて痛みを起こします。
治りにくい方は、カルシウムが足りないケースが多いです。日常、牛乳や小魚などでカルシウムを600mg取りましょうといいますが、90%以上が足りてないと言われます。体と一緒に栄養も一度見直してみてはいかがでしょうか?
大人がつくっている病気 2010.4月号
ようやく春が来ましたね。いかがお過ごしでしょうか?
今年は寒かったせいか、痛みがなかなかひかない傾向にあったようです。
さて、春になり新学期ですね。スポーツも最盛期を迎えます。この時期に多いのが、一時的な使いすぎによる痛みです。
野球の肩、肘、サッカーやバスケ、陸上などのスネの痛みや成長痛、ラグビーやアメフトの首の痛み等が学生では特に多いです。
大人はこの時期に一番多いのは肉離れですけど(笑)。
成長期の学生は骨や関節が軟らかく、強度が不十分です。そのぶん回復も早いですが無理は禁物です。
少年・中学生の野球の肘の軟骨の障害、肩の腱板損傷、サッカーの骨軟骨障害やバスケットの足首や膝の強度不足による繰り返される外傷。タックルでの首のつまりによる慢性頭痛などは、指導の現場で抑えられるものも数多くあります。「痛くてもできればいい」のは、もうプロでも限られた場合のみです。
多くの目で子供たちの成長を見守りたいものですね。
股関節の痛み 2010.3月号
春の長雨の季節になりました。皆さんいかがお過ごしでしょうか?
今日は好評の「痛み」シリーズ、「股関節」のお話をします。
股関節を痛がる方は大きく二つに分けられます。
一つ目は女性、二つ目はスポーツをする学生です。
一つ目では特に中高年以上の方々が多く、二つ目は激しい動きのスポーツ、サッカーやバスケット、柔道などが挙げられます。自覚症状としては、そ頚部痛、大転子周囲痛(横の腰骨)、屈曲や屈曲時内外旋に伴う痛み、片側性、軽度の外傷後の痛みなど。
長い間ひかない痛みは重大であることも少なくありません。
関節唇損傷、遊離体、インピンジメント、関節包弛緩、大腿骨頭靭帯損傷、軟骨損傷などの関節内病変や腸腰筋、腸脛靭帯、殿筋群、大転子滑液包の炎症などの関節外病変もあります。
おかしいなと思ったら、専門家に診てもらうのが得策です。
甘い物とご飯の関係 2010.2月号
寒い日が続きますね。いかがお過ごしでしょうか?
運動をしていて「体重」や「体脂肪」を落とさないといけない場合、「持続力のあるエネルギー不足」がよく見られます。甘い物のように吸収の早い糖分はエネルギー持続力が高くありません。
反対にご飯などの吸収の遅い糖分は持続力のあるものです。
やせる必要がある選手が陥りがちなのは「ご飯は太る」という誤解から、ご飯を少なくしてその反動として甘い物を食べることです。かといって過度に甘い物を制限するとストレスになり、過食に走る場合があるので注意が必要です。
また、甘い物は体内でビタミンB1の消耗も大きくします。そうするとエネルギー産生がうまく行えないことで疲労感が出る場合があります。
例えば3日とか1週間の期限限定で甘い物を食べるかわりに、運動する前にご飯やパンを食べてみてはいかがでしょうか?きっと疲労感が減り、しっかり練習ができる筈です。
また、その間は何を食べたか、書いておくのもいいかもしれませんね。
しっかり、ゆっくり健康で良い体にしましょう!
筋肉の線維と再生 2010.1月号
あけましておめでとうございます。今年一年が良い年になると良いですね。
さて、今回は筋肉の話です。
筋肉は力を出したり縮んだりというダイナミックな機能を担いますが、一度損傷すると瘢痕(はんこん=かさぶた)になって、スタティックで柔軟性のない組織だと言われていました。また、使わないと委縮してしまってなかなか戻らないから大切に維持しましょう、なんてね。
ところが最近は、「サテライトセル」というのがどんどんくっついて太くもなるし、数も増えるというように、使い方に大きく依存して機能と形態を適応させる臓器だということが明確になってきました。ちなみに脳細胞も死んだら再生しないと言われていたのが、海馬あてりではだんだん新しい細胞が補充されると言われるようになり、視点が変わってきました。
昔は、筋線維は増えないと言われていました。が、ボクサーの腹筋の線維などは非常に数が多く、これは生まれつきだとは思えないとも言われていたそうです。
自分の使う筋肉、もっと増やしてみませんか?
理学(物理)療法ってなぜ効くの? 2009.12月号
師走になりました。1年があっという間ですね!いかがお過ごしでしょうか?
今日はいつも使っている治療の機器はなぜ効くのかについてお話しましょう。
機械は、低周波、干渉波、超音波、微弱電流、中周波、高周波などご存知でしょう。
大きく2つに分けると、温熱作用と非温熱作用があります。温熱作用としては、1、血管拡張、血流促進 2、筋スパズム軽減 3、組織代謝の促進 4、疼痛閾値の上昇 5、結合組織の伸展性の増大があります。
非温熱作用としては、1、細胞内カルシウムの増加 2、細胞膜や血管の透過性の変化 3、走行性因子とヒスタミン遊離の増加 4、マクロファージの反応性の増強 5、繊維芽細胞によるタンパク質合成率の増加などが挙げられます。
以上によって腫れや痛みが治るわけです。
ケガを放置しておくと、体が治ろうとする作用を阻害する原因や生活動作があります。
しっかり治療して早く治しましょう!
”ケガは一瞬、痛みは一生?”
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